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文章中、この色の言葉の意味は、上記の残土用語辞典をご覧下さい。





1.残土の排出源
建設事業によって膨大な残土や汚泥が排出される
建設残土は、各種建設工事から発生する土砂のうちで、粘土・シルト質等を多量に含み、含水が多くなると泥状になりそのままでは再利用できない土砂のことです。残土はほとんど減量化できなく、多くは埋立処分されます。そのため処分場の消費がすすむ一方に。
残土の排出源
(1) 道路工事(路床造成) 27%
(2) トンネル、地下の掘削 21%
(3) ビル建設(地下室工事) 18%
(4) 河川、港湾の改修 17%
(5) 上下水、ガス等の管渠埋設 11%
(6) 土地造成 5%
(7) 鉄道工事 1%
(5)の工事は掘った後に埋戻し作業がありますが、元の土(つまり残土)での埋戻しが禁止されてきました。代わりに埋戻しには山土(山を切り崩して土砂を調達したもの)を使うよう指定され、その為大量の残土が排出されてきました。ただし、山土は調達や購入の費用がかかるうえ、自然環境破壊問題もあるのです。
残土の減量化・・・現場での再利用
(1) 土地造成の盛土
(2) 地下室、水槽等の掘削後の埋め戻し・・・のり面の埋め戻しに使えば、減量化。
(3) 土地造成の盛土
(4) 土地造成の盛土
(5) 土地造成の盛土
以上は「良質な残土」あるいは「改質残土」である場合の方法です。「良質な残土」とはそのまま再利用能な土と認められたもので、「改質残土」とは再利用可能な状態に処理されたものです。ただし、そのままでは土として利用しにくい「不良残土」や、その区別が不明確なものもあります。再利用するにあたって現場で処理するのが理想的ですが、それにはある程度の場所を必要とします。ところが実際には小規模工事が多いので処理しる場所もなく、経費(小規模工事では処理費のやりくりが難しい)や時間(工期の短さ)などの面からみても事実上困難です。



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