文章中、この色の言葉の意味は、上記の残土用語辞典をご覧下さい。





4.不良残土の改良
良質な残土である条件
条件(1) シルトや礫(れき)の少ないもの、また、シルトや礫(れき)が多いものでも液性限界や塑性限界が高い土。

土の粒径区分による土の名称

土の呼び名
粘土
シルト
礫(れき)
細砂
粗砂
細礫
中礫
粗礫
粗石
巨石
粒径 (mm)
〜0.005
〜0.075
〜0.425
〜2
〜4.75
〜19
〜75
〜300
条件(2) 含水比が適正(自然状態の土の水分は3〜15%)で、透水性の良い土(雨が降ってもドロドロにならない)。
条件(3) 修正CBRの高い土。30%以上、できれば50%以上がよい。

以上(1)〜(3)を満たすほど良質残土と言えます。良質残土と見なさられば、そのまま盛土などに利用できます。しかし、不良残土と見なされたものは改質して利用します。
不良残土の改質方法
(1)セメントを添加して混合する・・・最も簡単な方法。化学反応により強度が増す。
(2)セメント以外では (A)消石灰、生石灰 セメントと同じ反応が起こる。セメントより経済的。土に対し1〜2%の添加で改質効果発揮。ただし消石灰、生石灰は有価物である。
(B)その他(廃棄物) 電気炉工場の還元滓(かす)、これも土に対し1〜2%の添加で改質効果発揮する。また、ごみ焼却灰、石炭燃焼灰、コンクリート回集粉末。これらは廃棄物なので、コスト削減も望める上、「再利用」にもなる。
全国各地で、不良残土の改質プラントが作られている。



このページに関するお問合せ:renraku@asahi-cutter.co.jp
*リンク出来ない箇所などありましたら、上記メールアドレスまでお知らせ下さい。