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文章中、この色の言葉の意味は、上記の残土用語辞典をご覧下さい。 |
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2.土とはどういうものか
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土は廃棄物ではない |
土とはもともと、こういうものです。
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(1)元が自然の土なら掘ったためその周辺にあると邪魔になる場合でも廃棄物でない。 |
(2)元が自然の土なら有害物でない土壌改良材、凝集材が混在しても土。
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(3)水と混合し泥状になっても、自然に放置して脱水、乾燥後、自然の土の状態を保つものは自然の土と判定。河川の浚渫土など。
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土としての化学的条件
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無害な土
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溶出試験(サンプルに10倍の水を加え6時間撹拌し、ろ過した水中の有害成分を分析)の成績が総理府令第5号に定められた濃度以下なら無害な土と判定。 |
地殻構成成分 (クラーク数)
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地殻構成成分でできていること。通常、ケイ素、カルシウム、アルミニウム、鉄、マンガン、マグネシウムなどの混合状態。ただし、見た目や物理的に土に近くても、特定成分の多いものは土とはいえない。 |
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土としての物理的条件
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000 |
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残土をトラックに積載した時
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標準仕様ダンプトラックに山積みできる状態であり、その上を人が歩いてもあまりへこまない。※1ただし運搬中に流動性を呈するものは、汚泥に該当するので注意。 |
標準仕様ダンプトラックに山積みできず、その上を人が歩くと足がのめり込んで歩けないような流動性(泥状)の状態。 |
一軸圧縮強度
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0.5kg/平方cm (50kN/立法cm)以上 |
0.5kg/平方cm(50kN/立法cm)以下 |
※2 コーン指数
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測定値2(200kN/立法cm)以上が土。通常は5〜15。数値が 高いほど盛土材料に適する。 |
測定値2(200kN/立法cm)以下。 |
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※1 トラックに掲載した時は普通の土と変わらないが、運搬中揺す振られる(運搬中の練り返し)ことにより泥状化する土がある。この特性をトラフィカビリティという。見た目で「土」と判断して埋立て等に再利用した場合、その上を車輌が通行すると泥状化しスリップする等の危険性もある。 |
トラックに掲載した時は普通の土
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→
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搬送中の振動により泥状化
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※2 コーン指数・・・残土などの泥状化の測定値。例えば、残土をトラックに掲載した時は普通の土に見えても、搬送中の振動で泥状になる土もあり、それを計測するために使われる指数をいう。 |
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ならば土に近い泥を薬剤で凝集したものは汚泥か土か?
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土
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凝集剤の添加がされていない。天日乾燥などの処理を行い、土砂同様の性状(泥ではない)。 |
汚泥
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凝集剤の添加がされている。凝集剤の添加がされていなくても泥状。 |
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その他に以下のものも汚泥に該当しない。
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土
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(1)泥土に該当する浚渫土(しゅんせつ)。 |
(2)泥水などを使用しない山地掘削から発生した泥土。これは土砂なので廃棄物処理法の対象外。 |
(3)そのままの状態で他者に売却するもの(余剰泥水の再利用、スラリー化安定処理の調整泥水等)。 |
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