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はじめに【循環式カッター工法】

 現代の国民生活に欠かせない上下水道・ガス・電気等のライフラインに加え、情報通信網の整備等は、地下埋設によって供給されています。これらの工事は、必ずコンクリートカッターによる切断工事が施工されていますが、その工法は、100%近く湿式による工法です。この湿式工法は、切断時に発生する熱を冷却するのが目的で多量の水を使用するため様々な問題があり、その1つとして泥水の処理があります。
 従来は、施工後そのまま放置するか、雨水溝・下水に流しており一般住民には多大な迷惑をかけ、改良された新工法が望まれておりました。
 これらの要望にこたえるために開発されたのが循環式カッター工法(ER工法)です。
 ER工法は、冷却水に使用した水を回収・沈澱・固化処理することにより
使用した水を再度冷却水に使用し、下水・雨水溝に流しません。また、固化処理した泥土は、残土として処理することにより完全リサイクル化されます。
 このように循環式カッター工法は、環境問題が大きく注目される昨今の、流れに即応した建設廃棄物を発生させないこれからの工法です。

EC工業会