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カッター工事の際に出る騒音は103dB(デシベル)

 これは電車が通る時のガード下の騒音とほぼ同レベルです。この騒音を出来るだけ減少出来ないだろうか?
 カッター騒音の要因は大きく分けて2つあります。1つはカッター機から出る音。例えばエンジン音です。そしてもう1つはカッターの歯(ブレ−ド)から出る音です。
 今回は後者の「カッターの歯」に重点をおいて、原因、対策など検討したいと思います。


(1) 騒音の原因
作業中の騒音要因



















(イ)カッター機から由来するもの (エンジン音など
カッター歯から由来するもの











(ロ)歯が空転して空気を切って出る高周波 (キーンという耳をつんざく音)
切削している際に出る音







(ハ)舗装を切る音

(ニ)基板が振動して舗装と接触する音





(2) 騒音の対策

(イ)エンジン音

(ロ)カッター歯の風切音
空冷のエンジンから水冷のエンジンへ排気量を上げることで、音は高音から低音部へ移行する。例えばバイクのエンジンの音はうるさいが、クラウンなどの高級車のエンジンは静かに聞こえる。現在主流は 1300〜1400ccの水冷エンジンです 歯が回転する際に下図のような歯と歯との溝空気を切り、キーンというような高周波を出します。対策としては、溝を樹脂で埋めるなどがありますが、施工の度になくなってしまうので、実用的ではありません。また、下図のように溝の形状の問題もあるのですが、それ程大きな差は出ていないのが現状です。

溝の形状をUの字にした方が音は小さい。しかし、切れ味が悪い。


(ハ)舗装を削る音

(ニ)基板が振動して舗装と接触する音
歯先のダイヤモンドチップに由来します。軟らかい歯にする程音がやわらかくなる傾向はありますが、顕著な差は出ないことと、歯の寿命を大きく作用する要因のために、この点に改良の余地はないと思われます。 各メーカーが最重要課題としているのはここです。歯の回転と供に、歯自体も横に微振動します。舗装部分との接触音と(ハ)の切削音は、基板に集まります。いわゆる、スピーカーのようになってしまうわけです。そこで各メーカーは、いかにここに音を吸収させるかを考えました。